溶解炉 非接触型 永久磁石式アルミ切粉溶解システム
溶湯攪拌による利点
溶湯品質の向上
溶湯成分の均質化
強力な循環力により添加成分元素の調整が容易にでき、周方向及び深さ方向での成分偏析を極小にすることができます。溶湯成分調整用としての御使用にも最適です。
溶湯温度の均一化(±2℃)
循環作用によりバーナーからの伝熱量アップ。周方向及び深さ方向での溶湯温度が均一になります。
歩留りの向上(98%以上)
渦室に投入された溶解材料は瞬時に溶湯に巻き込まれる為、酸化することがなく、98%以上の歩留りが達成できます。
省エネの向上
溶湯温度の均一化、雰囲気温度の均一化の達成によりガス消費量を20%削減します。(当社比)
酸化物の発生を抑制
酸化物の発生を抑制します。(溶湯温度が均一なため、湯面のオーバーヒートが無くなり溶湯の酸化を抑制)
耐火材の長寿命化
耐火物の寿命が長くなります。(溶湯温度が均一なため、湯面のオーバーヒートが無くなり耐火物の還元を抑制)
用途
●切粉・ダライ粉及び、UBC・固形ビスケットの溶解
●強力な循環力による、成分調整炉としても最適
- ●循環カは、無段階で調整でき、常に安定した循環力が得られます。
- ●連続溶解・無人化操業が可能です
- 溶解材料は連続で溶解され、作業員の監視が必要でない為、無人操業が可能です。
- ●既設の溶解保持炉及び保持炉に溶湯攪拌ユニットを増設することも可能です。
永久磁石式切粉溶解システムにてアルミ切粉を再生した場合のコストメリット
※下表数値は概算でお客様の使用条件により異なります。
切粉処理量 | ||
---|---|---|
300kg/hr(1,150ton/年) | 500kg/hr(1,920ton/年) | |
再生塊購入時との比較 | 60,700,000円/年 | 148,400,000円/年 |
溶湯購入時との比較 | 83,700,000円/年 | 186,800,000円/年 |
従来の切粉溶解システムとの比較
予備品(消耗品)及びメンテナンスが不要。
(電磁誘導攪拌式、機械攪拌式に対して)電磁誘導攪拌式で必要な冷却・軟水装置・コイル等、機械攪拌式で必要なインペラ・ポンプ等の予備品・メンテナンスが不要。
シンプルな構造の為、故障がなく、ワンタッチ操作で溶湯循環が可能。
電磁誘導攪拌式に比べ消費電力が約1/10。
設置スペースのコンパクト化を実現
渦室のみが昇温保持室から出ている構造の為、電磁誘導攪拌式、機械攪拌式と比べ設置スペースが半分程度です。
溶湯攪拌による炉内環境変化
※当社実測測定値
規格表
型式 | PM200 | PM300 | PM500 | PM1000 |
---|---|---|---|---|
処理能力 | ~200kg/hr | ~300kg/hr | ~500kg/hr | ~1000g/hr |
電力 | 2.2kW | 3.7kW | 5.5kW | 11kW |
※ 製品仕様はお客様の御要望・条件に合わせ、別途詳細打合せの上、決定させて頂きます。
オプション
- リジェネバーナー(ガス消費量:エアバーナーに比べ約35%低減)
- 非接触レベルセンサ(溶解量の自動制御・湯量表示)
- 自動空燃比制御
本システムは、世界初の非接触型・永久磁石式アルミ切粉溶解システムを開発した(株)ヂーマグ社との連携により製品化を実現しました。